良い靴を履く、ということ(続き)
先日の記事【良い靴を履く、ということ】の続きです。
騙されたと思ってとりあえず1足買ってみるか!
もうすぐ入る冬のボーナス、特に使い道を考えてなかった私はそう思うことに。
さて、じゃあ何を買えばいいんだ??
そもそも革靴ってどんな種類があって、どれくらいの値段がするものなんだ??
今まで真剣に考えたこともなかった私にとって、本当にゼロからのスタートでした。
何でも形から入る性分な私は、ひとまず革靴の入門書を読むことにしました。
そこで購入したのがこちら。
この本、非常に良書です。
まさに私のような革靴をイチから学びたい人にとって、
基本的な基礎知識がしっかりと掲載されていて勉強になる本でした。
・そもそも人間の脚の構造とは?
・靴の果たす役割とは?
・革靴の構造・製法とは?
・製法の違いに伴う靴の特徴の違いとは?
・靴の選び方は?
・お手入れの仕方とは?
・靴の種類とそれぞれに適した使用シーンとは?
・生産国別の靴の特徴とは?
・素材である革の種類とその特徴とは?
等々、今まで知らなかったことだらけの知識がどんどん入ってきます。
言うなればこの本は革靴の教科書、です。
これである程度の知識も頭に入った。価格相場も大体理解した。
やはりまずは定番中の定番【黒のストレートチップ】を買うべきか…
その中でも人気のある【クロケット&ジョーンズのオードリー】
ちなみにオードリーはこんなのです。↓
かっこいいなぁ…。どうすっかなぁ…。
とか色々考えながら1カ月ほど悶々としておりました。
ここで大事なのは、【検討して悩むこと】だと思っています。
このタイミングでどれだけ自分の頭の中で反芻するかによって、
購入後の愛着感、その靴への思い入れが大きく変わってくると思うので。
で、最初の1足として私が選んだのがこちら、
CHEANEY(チーニー)のTHREADNEEDLE(スレッドニードル)という靴です。
黒のストレートチップじゃない!
そうなんです。この形、サイドゴアブーツと呼ばれる靴です。
サイド(横)にゴア(ゴム布)のあるブーツということでサイドゴアブーツ。
なぜ定番の黒のストレートチップではなく、これを選択したか?
もうこれはこの形に惚れたから。それ意外に理由がありませんでした。
『紳士靴を嗜む』を何度も読み、いろんなお店を巡っていたある日、
ある靴に出会いました。
J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)の705という靴です。
これに惚れました。一目惚れでした。
もう絶対これだ!これを買う!
ついさっき、検討して悩むのが大事とか書きましたが、
この瞬間はもうそんな落ち着いた考えは頭にありませんでした。
しかし、お値段なんと12万円!!高すぎる!
おいおい、本当にいいのか?
最初の1足に本当にこれでいいのか?
こんなの買っちゃったら、近い将来、次の靴を買おうってなった時、
これよりさらに良い靴を欲しがっちゃうんじゃないか??
等々、ここからさらに1カ月ほど悩みます。
結局、やっと靴を買ったのはボーナスもらってから2か月後でした。
同じサイドゴアブーツで価格も手ごろ(と言っても6万円低度)、
デザインも気に入ったのが上記のCHEANEYだった。というわけです。
さぁ、ついに【良い靴】を手に入れた!
良い靴を履くことで何か変化はあったのか??
⇒続きはまた次回にします。