Que Sera Sera

Que Sera Sera (ケ・セラ・セラ) 徒然なるままに書き連ねていきます

読んで終わり、にしない読書の作法

どうにも偉そうなタイトルの記事です。

先に言っておきますが、そんなに大したことは書いてません。

まずは私自身の読書遍歴について。

 

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★★★

<私の読書遍歴>

大学生になるまで学校の教科書を除くと、

週刊少年ジャンプ以外の本は読んだことがありませんでした。

大学時代は時間が余るほどあったこともあり、小説を中心に本を読むように。

王道の村上春樹さん、その同性の村上龍さんといった作家さんはほぼ全作読み、

他にも名前を聞いたことのある作家さんの作品を、時間を埋めるように読んでました。

 

社会人になると小説はほとんど読まなくなり、

新社会人にありがちな自己啓発本、経済関連本、投資関連本などなど、

実生活にダイレクトに活かせる(活かせそうと勝手に思っている)本を読むように。

今もその傾向は続いています。

 

★★★

<小説の読み方って?>

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小説の読み方と、実用書の読み方、これって一緒じゃダメだと思うんです。

小説って物語だからさらさらーっと読んでも、真剣に集中して読んでも良いと思う。

どう読もうが、そこで自分が感じたことが全てだと思うんです。

先週のNHK【SWITCH】でも西加奈子さんが似たようなことを言ってました。

『小説って世に出した瞬間に、読者のもの、なんだと思う』(西加奈子さん)

うろ覚えですがたしかそう仰ってました。

まさに、そうだと思う。読者それぞれが描く主人公像があって当然だし、

主人公の言動をどう感じるかはそれぞれの読者次第だと思います。

 

ちなみに西加奈子さんの『サラバ』は必読です。

感想書くと長くなるんでここでは控えます。

サラバ! 上

サラバ! 上

 

 

 

サラバ! 下

サラバ! 下

 

 

 

★★★

<実用書の読み方って?>

前置きが長くなりましたが、今回主題にしたいのはこの部分です。

まず、私たちは大多数が【天才】じゃない。

1回だけ本をざっと読む、ただそれだけで本に書いてあること全てを理解し、

自分の知識として頭に格納できる天才的な人間はおそらくそうはいません。

少なくとも私は違います。

 

<ダメな読み方>

 

1回ざっと通しで読む。 ⇒ あー、為になったなぁ。 ⇒ 以上終了。

これでは本に書いてあるほんの少しの内容しか頭には残らない。

場合によって何一つ残らない。

本を読んだ時間と購入にかけた費用を浪費するだけです。

ほとんどの人ってこういう状態だと思うんです。(違ってたらごめんなさい。)

じゃあどうすれば良いんでしょう??

 

<意味のある読み方>

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少なくとも2回は読まなきゃいけない。

そして以下のことをワードでもノートでもなんでも良いから書き残すことが大事。

 

・新しく知ったこと

・これは覚えておきたいと思ったこと

・自分の頭の中で考察したこと、

・とにかく、おっこれは!と思ったこと。 

 

<なぜ2回読むのか?>

 

1回目はその本の構成も、主張したいことも、もちろん結末も、

何も知らないまま読むことになる。

そんな状態でイチイチ読書を止めて色々メモるのは非効率だし、

そもそも本を読むこと自体があんまり楽しくなくなる。そうなると長続きしない。

どういうことかと言うと、、、

1回目は頭の中でざっくり理解しながらとにかく読み進める。

2回目はもう先に出てくる話の内容、方向性、主張が分かっているので、

そうそう、1回目読んだとき、この部分に感銘を受けたんだった、

この部分は知らなかった、この部分について私はこう思うなぁ、

というのをメモしていく。って流れです。

 

<なぜ書き残すのか?>

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頭の中でどれだけ【いやぁ、この本はすごかった】とか、

【この主張は目新しいものだった】とか思ってても、

それはせいぜいその本を読んで1週間くらいの話なんです。

書くこと、書き起こすことでその寿命はかなり延びます。

寿命が延びるだけではなく、

書いたものを折を見て見返すことでまた記憶を呼び戻すことができる。

なんせ自分の言葉で自分の文字で書いてあるんだから、

他の誰が書いた文章よりも自分の頭にストレートにダイレクトに響くはずです。

 

<応用編>

もっと効果的なのはその書き起こした文書を書評として、

ブログにでも載せてみることかと思います。

同じ本を読んだ方から意見をもらえたらこれは儲けものです。

自分と同じ意見でも真っ向から反対する意見でも大切な財産になります。

その意見のやり取り次第では、自分のその本への感想が変わるかもしれないし、

自分の思いをより強いものとして再認識できるかもしれない。

いずれにせよ、他者の意見をもらうことはプラスな要素でしかないと思います。

 

★★★ 

 

最後に…

こういう読書の仕方は時間がかかります。

でも仕方ないです。本の冊数だけ増やして、私は1年に100冊も読んだ、

と自慢する人は世の中めちゃくちゃいっぱいいます。

でもそういう人の中に100冊分の知識が自分の今後に活かせている人って

多分1人もいないんじゃないですかね…

私は大体1カ月に2冊程度です。もちろん本の内容や仕事の忙しさにもよりますが。

年間でいうとせいぜい25冊程度。これでも十分、読書している方だと思ってます。

 

100冊読んで自己満足するよりも、25冊読んで25冊分をしっかり頭に残しましょう。

そして、自分のこれからに少しでも活かしましょう。

そうでないと読書している自分にも、読まれている本にも可哀想だと思うんです。